磁気刺激療法のメリットとデメリットについて

磁気刺激療法は数年前に米国から日本に伝わった治療法です。

うつ病改善に効くといわれていますが、その概要や保険適用についてお話しします。

◇うつ病の改善に効く新しい療法。

磁気刺激治療が日本に導入されたのは5年程前のことで、当時はうつに効く新しい治療方法としてマスコミにも大きく取り上げられました。

これはアメリカの医療機関(研究チーム)によって開発されたもので、米国食品医薬品局(FDA)から承認されています。

米国では食品安全局と名乗るその機関が広範な許認可権をもっており、このような療法や医薬、玩具の安全性など監督範囲は多岐にわたっています。

日本におけるこうした磁気刺激療法の監督官庁は厚生労働省ですが、日本における認可はまだ獲得していません。

◇ピンポイントで届き作用を引き出す。

磁気刺激療法のすぐれた点は、電気ショック療法のように、外部の機械から脳にショックを与えるといったような恐慌的な手段ではなく、人体に影響の少ない磁気の力を借りて、脳内の必要な箇所にピンポイントでパワーを送り届け、極めて短時間のうちに1回の治療が終了するというところです。

電気ショックは脳の全体に負荷を与えてしまうので、必要のないところにまで影響が及んでしまいます。

そのためうつ病の治療をしているはずなのに効果が得られなかったり、物忘れが激しくなるといった副作用のほうが強く出たりする患者もいます。

◇磁気刺激療法の難点は厚労省の認可が得られていないこと。

自由診療のため、かなり高額な治療費がかかることです。

治療時間が短く、うつ病改善の効果がみられるのはいいことですが、磁気刺激療法は厚労省の認可が得られていないため、治療費は全額自腹になります。

また万一のトラブルや治療による事故・後遺症が残った場合も、訴訟の対象にはなりません。